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組曲「Shio(シオ)」 [演奏会]

塩見康史:組曲「Shio(シオ)」

僕の早稲田大学交響楽団の後輩でもあり、社会人作曲家として、10年間のコントラバス・リサイタルシリーズ<Contra-Bakka>を委嘱作品・編曲で支えてくれた塩見康史さんの初期の代表作です。

2009年と2013年に「クレアの森コントラバスカルテット」(佐川裕昭・中村勇一・米長幸一・西山真二(2009)・松井理史(2013))により演奏され大好評を得まして、今回は新東名コントラバス四重奏団・坂田晃一さんのリクエストによりプログラム入りしました。

実は3曲目の三番コントラバスに、結構長く、何度も出てくる、間を持たせるのがかなり難しいソロがあり、いつも誰が弾くか揉めるのですが、今回は無条件に、この曲をリクエストした坂田さんになりました。

内容は塩見さん本人の曲目解説があるので...

組曲『SHIO』

2000年秋頃の作曲。
コントラバス・アンサンブル作品は比較的重厚な響きが特徴だが、逆に軽めでメロディックな愛らしい小品からなる組曲の作曲を目指したのがこの作品。
「SHIO」とは特に意味はないが、私のとりあえずの代表作になるかもしれないという期待からひとまずこう呼んでいたのだが、そのまま定着してしまった感がある。

<第1曲>「光の園への前奏曲」
短いながらも詩的な雰囲気を持つ楽曲。夢見るようなメロディが奏でられ、すぐにメランコリックな短い中間部に移り、またすぐ最初のメロディが再現され終わるというシンプルな構造。作曲中、輝くような美しい花園のイメージを感じたため「光の園への前奏曲」と名付けた。

<第2曲>「カムイの踊り」
12/8拍子。リズミカルな伴奏にのって躍動的な主題が奏でられる。カムイとはアイヌ語の「神」のこと。アイヌと特定しているわけではないが“民俗的な踊り”のイメージで作った楽曲。中間部ではハーモニックスの響きにのって、眠るような楽想となる。

<第3曲>「3番目のモノローグ」
3曲目であり、また3番コントラバスがモノローグ的なフレーズを奏でることから「3番目のモノローグ」と名付けた楽章。コントラバスという楽器はモノローグ的楽想がよく似合うと思う。モノローグに続いて、悲歌的なメロディがあらわれ、発展していく。

<第4曲>「終曲」
やや回想的な雰囲気の音楽で始まるが、すぐに主部の躍動的で力強いAllegroの音楽へと移る。主部の音楽は途中で第3曲の主題が現れたりといろいろと変化に富む。最後はもう一度最初の回想的な楽想が再現され、最後は静かに全曲を閉じる。

Shio.jpg


塩見さんの曲の特徴である、ゲーム音楽のようなわかりやすさを持った名曲です。
ぜひお楽しみください。


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